建築費の見積調整②
予算オーバーしたときには、どこを削れば良いのでしょう?
端的に言うと、『こだわっていないところ』です。
例えば
・浴室にこだわりがなければ、一坪サイズのユニットバスにする。
・キッチンにこだわりがなければ、オーダーメイドではなく既製品にする。
・外構にこだわりがなければ、植木や塀、コンクリート敷きを最小限にする。
・こだわらない部屋の仕上げのグレードを落とす。
・造り付け家具を減らす。
・照明やその他設備のグレードを落とす。
・予備室のエアコンなど入居後すぐ必要のない設備を削る。
あくまでも優先順位をつけて、こだわる部分は死守した方が、結果的にメリハリが付いた家になると思います。
あと、しっかりした設計事務所なら、工務店から出された見積書から過大(過小)見積りを指摘してくれます。
これは着工後に生じる、設計事務所側と工務店側との認識のズレを減らす為に必要な工程だと思います。
ちなみに、『床面積を減らす』という方法もありますが、私はお薦めしません。
何故なら、基本設計・実施設計まで行った練りに練った間取りが崩れてしまうし、構造計算や設計自体がやり直しになることがあるからです。
見積り調整は、シビアなお金の話ですし、予算と見積額との差が大きい程時間がかかり、とても疲れます。
しかし、採用する建材や設備のことなど、自分の家の事が良く分かる期間でもあります。
無事納得できる見積額まで落とせたときは、困難な減額調整だったときほど大きな充実感を味わえることでしょう。
今更ですが、当初見積は複数社に行い、見積誤りを訂正し、条件を極力同じ状態にした上で、より安価で信頼できる工務店を一社選定します。(工務店選定については過去記事を参照のこと)
その上で上記のような見積調整を行います。