『家の格』とは
人のお家に伺って、『良い家だったなあ』と思ったことはありませんか?
私は、お家に伺ったときの家の印象とは、『建物』のみで決まるものではないと思っています。
家の印象=『格』とは、自身の経験から、次の3つで決まるのではないかと考えます。
1 建物自体
2 インテリア
3 住まい手
1の建物自体は、外観・内装・構造・設備などの内容により印象が形成されると考えます。
更ににそれらの『魅力』=『美しさ』『佇まい 』『情緒』『風情』といったものが印象に大きく関係してくると思われます。
2のインテリアとは、家具や照明などです。
インテリアのチョイスからレイアウト・量など、住まい手のセンスが最も顕れる部分だと思います。
インテリアは外観には影響しませんが、内部空間においては非常に大きな印象を与える要素です。
3の住まい手とは、その『人柄』が、建物の印象に大きく影響を与えるものと考えます。
実際に人が住んで初めて家は完成するものです。
あくまで持論ですが、ここで面白いと思うのが、この3つの要素の内、2つが最高に良い印象であっても、1つの要素が最低に悪い印象だと、全体の印象としては最低に近いものになるということです。
人の印象のために家を建てる訳ではありませんが、多くの人に良い印象を持ってもらえる家というのは、住まい手にとっても満足度の高い家であると信じています。
そういった『良い家だったなあ』と思ってもらえる、『格の高い家』になれたら良いな、と常々思っています。