建築家と建てる住宅記録

住宅に関することあれこれ

いろんな建材ー外壁

外壁は建物の外観で大きく印象付ける要素の一つです。

★サイディング
現在最も採用されているであろう建材。
多彩なバリエーション、耐久性とコストのバランスが良いこと、施工が容易で職人による差が生じにくいことなどが選ばれる理由でしょうか。
イメージとしては、外壁下地に対し模様の入ったボードを貼るような感じです。
安いものほどボードとボードの間の目地が目立つような印象です。
ボードの耐久性は高いようですが、目地のシーリングの劣化は比較的早い模様。定期的な補修が必要。
広く普及している→没個性なので建築家設計では採用しないことが多いと思われます。



★鋼板
昔は波形鋼板が多く物置などに使われたことから、非常に安っぽい印象でした。
錆びにもあまり強くなく、耐久性もあまり高くない。
しかしここ10年程でガルバリウム鋼板という建材がかなり普及してきています。
錆に強く、コストも高くなく、職人による仕上げの差も出づらい。
アーバン、スタイリッシュ、モダン、そんなイメージ。

★吹き付け
リシンや樹脂スタッコなどを壁下地に吹き付けます。
サイディングが普及する前は主流だったので、30年くらい前の家に多い印象。
サイディング仕上げを嫌ってあえて採用する人もいます。一周まわって逆に新しい的な。
経年劣化のため、数年に一回吹き付けのし直しを要します。し直すと新築のときの様になりますが、その箇所だけ新しくて浮く可能性も。
また素材や気候等環境、職人の質によっては、クラックと呼ばれるヒビが発生します。深いクラックなら補修もが必要。

★左官仕上げ(塗り)
砂や塗料を混ぜたものを職人によりコテで仕上げる方法。
材料費よりも人件費がかかる仕上げで、職人による差が出やすい。
コストはかかりますが、世界に一つだけの外壁になるかも。
吹き付け同様、定期的な塗り直しやクラックが生じるリスクがあります。また、職人の腕の差が顕著に出る仕上げになります。

★タイル
サイディングなどの下地に手貼りします。
材料費も労務費も高い仕上げです。
光触媒などで自浄するタイルもあります。

★コンクリート打ちっぱなし
鉄筋コンクリート建築独特の仕上げ。
モダンな印象です。
耐久性が高く、メンテナンス頻度は低いようです。